カテゴリー別問題の傾向と対策~平面図形~

 

<平面図形1> 


上の図で、三角形ABCと三角形DEHは直角三角形で、AD=DE=EB=4cm、DH=3cm、BC=5cmです。次の問に答えなさい。(式や説明もかきなさい)
(1)三角形AFEの、AEを底辺とみたときの高さを求めなさい。
(2)三角形FHCの面積を求めなさい。

               (武蔵中学校02年第2問)

 

(1)

下の図のように、Iを設定してみましょう。

 

三角形AIFと三角形ABCは相似です。

 AB:BCが12:5なので、AI:IFも12:5になるはずです。

 三角形EDHと三角形EIFも相似です。

 DH:EDが3:4なので、IF:EIも3:4になるはずです。 

IFが共通するので、連比ができて、

AI:IF:EI=36:15:20

AEが比の56で8cmなので、 

56:8=15:○ 

○=8×15÷56

=2・1/7

 

したがって、2・1/7cmとなります。 

 

(2)

図形全体から三角形FHC以外を引けばいいわけです。

三角形FHC以外を、AHE+ABC-AEFとすればいいのです。

全体は、 

4×3÷2+(3+5)×8÷2=38cm2

 AHE+ABC-AEFは、

 

8×3÷2+12×5÷2-8×2・1/7÷2

=12+30-8・4/7

=33・3/7cm2

したがって、

38-33・3/7=4・4/7

答えは、4・4/7cm2となります。

 

 

<平面図形2>

横の辺の長さが6mの長方形の部屋の床(ゆか)に正方形のタイルをしきつめます。横の辺に平行な直線で床を2つの長方形に分けて、一方には一辺が50cmのタイルをしき、もう一方には一辺が30cmのタイルをしくと、床全面にしきつめられます。このとき使うタイルは合計228枚です。
また、直線を横の辺に平行なままずらして床を前とは別の2つの長方形に分けて、一方には一辺が40cmのタイルをしき、もう一方には一辺が30cmのタイルをしいても、床全面にしきつめられます。このとき使うタイルは合計220枚です。
部屋のたての辺の長さは何mですか。(式や考え方も書きなさい。)

               (武蔵中学校09年第3問)

 

 

下のような図になりますね。

 

 

横の辺の長さが6mなので、50cmのタイルは横に12枚ずつ、30cmのタイルは横に20枚ずつ、40cmのタイルは横に15枚ずつ入ります。

 

したがって、

50×□+30×○=40×△+30×☆

□×12+○×20=228

△×15+☆×20=220

 

□×12+○×20=228なので、□は4、9、14などになるはずです。

□が4なら、○は9、

□が9なら、○は6、

□が14なら、○は3です。

 

したがって、縦の長さの候補は、 

50×4+30×9=470cm

50×9+30×6=630cm

50×14+30×3=790cm

 

さらに、△×15+☆×20=220なので、

△が4なら、☆は8、

△が8なら、☆は5、

△が12なら、☆は2です。

 

したがって、縦の長さの候補は、 

40×4+30×8=400cm

40×8+30×5=470cm

40×12+30×2=540cm

 

共通する470cmが縦の長さとなります。

答えは、4.7mです。

 
 

<平面図形3>

<<図1>>のように、円周上に3点をとって正三角形をつくると、図形の大きさにかかわらず、正三角形の面積と円の面積の比はおよそ5:12になります。
<<図2>>は、同じ大きさの小円6個と大円1個を組み合わせた図形です。小円1個の面積が312cm2のとき、次の問いに答えなさい。
(1)<<図2>>の大円の面積は何cm2ですか。
(2)<<図2>>の斜線(しゃせん)のついた部分全体の面積はおよそ何cm2ですか。
(斜線のついた部分とは、図の色をつけた部分です。)

                (開成中学校05年第3問)

 

 

(1)

下の図を見てください。

 

小円に内接する正三角形は、大きな円に内接する正三角形の1/3になります。

 したがって、大円の面積は小円の面積の3倍になります。 

312×3=936

 

答えは、936cm2です。

 

 

(2)

下の図を見てください。

大円の面積から内接する正三角形の12/9を引けば答えになりますね。

 

936-(936×5/12×12/9)=936×4/9=416

 

答えは、416cm2です。

 

 

<平面図形4>

下の図は点Oを中心とする中心角90゜、半径2、4、6、8、10、12cmのおうぎ形をかき、さらに孤(こ)AB(おうぎ形の曲線の部分)を6等分した点と中心Oを直線で結んだものです。(1)、(2)の図についてそれぞれかげをつけた部分の面積を求めなさい。ただし、答えは小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めなさい。

(円周率の値(あたい)を用いるときは、3.14として計算しなさい。)
 

追加設問
(3)下の図のかげをつけた部分の面積を求めなさい。(条件設定は、上の設問と同じですが、「但(ただ)し書き」は不要です。)

               (麻布中学校98年第3問)

 

 

(1)

移動させるとこうなりますね。

したがって、

 

12×12×3.14×45/360=56.52

 

答えは、56.52cm2になります。

 

 

(2)

半径2、4、6、8、10、12cmのおうぎ形が6枚あり、それぞれが中心角15°なので、

 

(12×12+10×10+8×8+6×6+4×4+2×2)×3.14×15/360

=(144+100+64+36+16+4)×3.14×1/24

=364×3.14×1/24

=91/6×3.14

=47.62・・・・・・

 

答えは、47.6cm2になります。

 

 

(3)

(1)や(2)の解法ではうまくいきませんね。
 
中心角15度、半径2、4、6、8、10、12cmのおうぎ形はすべて相似ですね。

相似比は、

2:4:6:8:10:12=1:2:3:4:5:6

面積比は、

 

1×1:2×2:3×3:4×4:5×5:6×6

=1 : 4 : 9 : 16: 25: 36
       

1マスの面積比は、

 

1:3:5:7:9:11

求める面積は、中心角15度、半径2cmのおうぎ形(最小の1マス)の、
 

(1+3×3+5×2+7×4+9×1+11×3)=90倍
 

したがって、


2×2×3.14×15/360×90

15×3.14=47.1

 

答えは、47.1cm2になります。

 

 

<平面図形5>

図の点線は平面を同じ大きさの正三角形でしきつめたものです。図1の正三角形の面積を1cm2とするとき、次の各問いに答えなさい。


(1)図2の正三角形の面積を求めなさい。
(2)点線の交点を頂点とするような、面積が13cm2の正三角形を1つ、答のらんにかきなさい。
(3)図3のような、面積がそれぞれ3cm2、7cm2、13cm2の正三角形で囲まれた三角形ABCを、答のらんにかきなさい。ただし、頂点A、B、Cは点線の交点になるようにします。また頂点A、B、Cの記号もかき入れなさい。


(4)三角形ABCの面積を求めなさい。

なお、(2)、(3)の解答欄には次のような図がありました。

 

(麻布中学校07年第5問)

 

 

(1)

下の図を見てください。

青い正三角形は小さな正三角形の4倍の大きさなので面積は16倍になります。

 黄色の部分が3cm2なので、

16-(3×3)=7

答えは、7cm2です。

 

(2)

下の図を見てください。

 25cm2から12cm2を引けばいいので、

 

黄色い正三角形の中の黄緑色の正三角形が答えです。

 

 

(3)

面積が7cm2と13cm2の正三角形は(1)と(2)で登場しているので、後は、面積が3cm2の正三角形を考えればいいですね。
 

正六角形の分割のイメージを利用すれば、次の図の黄色の正三角形の面積が3cm2となることはすぐにわかりますね。 


(2)の答えを写すようにACを書いた後、BCが条件を満たすようにABを書きます。
 

答えは下のようになります。

  

(4)


図の赤色の平行四辺形の面積から、3つの水色の三角形の面積をひけばいいので、


三角形ABCの面積は、


12-(2+2+3)=5
 

答えは、5cm2です。

 

 

<平面図形6>

半径12cmの円がくりぬかれた長方形の板が固定してあります。くりぬかれた部分を大円と呼ぶことにします。図1のように、大円の中に半径5cmの小円板が置いてあり、その円周には4等分する点A、B、C、Dが記してあります。


いま、小円板の点Aと大円の点Xが重なっています。このとき、小円板は点Aで大円に「接している」といいます。小円板を矢印の方向に回転させて、大円にそってすべらないように転がすとき、次の問いに答えなさい。
 

(1)図2のように、小円板の点Aが、ふたたび大円と接するとき、角度(あ)を求めなさい。また、小円板が通った部分の面積を求めなさい。ただし、点Oは大円の中心とします。
(2)小円板の点Aが、ふたたび図1のように大円の点Xと重なるまでに、小円板の点Cは何回大円と接しましたか。

               (麻布中学校02年第4問)

 

 

(1)

大円と小円の円周の長さの比は12:5なので、

360×5/12=150

角度(あ)は、150°になります。

面積は下の図の黄色-黄緑色+水色です。

よって、

(12×12-2×2)×3.14×5/12+5×5×3.14

(58・1/3+25)×3.14=261・2/3

 

小円板が通った部分の面積は、261.2/3cm2となります。

 

 

(2)

大円と小円板の円周の比が、12:5なので、最小公倍数である60の距離を進むと、再び点Aと点Xが重なります。

 その間に小円板は12回転するので、

 答えは、12回です。

 

 

<平面図形7>

円の1/4の部分の図形OABがあります。次の問いに答えなさい。
 

(1)下の図において、斜線(しゃせん)部分の面積と図形OABの面積の比を求めなさい。ただし、直線OA、CD、EFは平行です。




(2)下の図のように図形OABの孤(こ)AB(曲線の部分)を5等分した各点からOAに平行な直線を引きました。OAを5cmとしたとき、2つの斜線部分の面積の和を求めなさい。

 
               (麻布中学校08年第6問)
 

 

(1)
下の図を見てください。

三角形OEFと三角形DCOは合同になります。

 

よって、斜線部の面積はおうぎ形ODFと等しくなります。

 

おうぎ形ODFの中心角が40°で、おうぎ形OABの中心角が90°なので、

 

答えは4:9になります。

 

 

(2)

次のように考えましょう。

 曲線上点とおうぎ形の中心点を結びます。

上の斜線部分=黄色+水色-黄緑色

下の斜線部分=クリーム色+茶色-オレンジ色

 

黄色とオレンジ色が同じ面積で、黄緑色とクリーム色も同じ面積なので、

 

斜線部分の合計=水色+茶色

 

よって、

5×5×3.14×1/4×2/5=7.85

 

答えは7.85cm2となります。


 

<平面図形8>

図のように点Aを中心とした4つの半円をそれぞれ6等分します。
次の問いに答えなさい。
 

(1)図の中で一番大きいおうぎ形の面積と、一番小さいおうぎ形の面積の比をできるだけかんたんな整数の比で表しなさい。
(2)図の中におうぎ形は何個ありますか。
追加設問)(3)図の中にあるおうぎ形の面積の和は何cm2ですか。ただし、円周率は3.14とします。

               (フェリス女学院中学校96年第5問)

 

 (1)

一番大きいおうぎ形は半円のすべてで、一番小さいおうぎ形は半径1cmで角度が30°のおうぎ形ですね。

 同じ図形で面積の比が問題なので、円周率は無視できます。

 

(4×4×180/360):(1×1×30/360)

=(8×3.14):(1/12×3.14)

答えは、96:1です。

 

(2)

半径が4cmのおうぎ形は、

1+2+3+4+5+6=21

半径が3cm、2cm、1cmが同じ数ずつあるから、

21×4=84

答えは、84個です。

 

(3)

一番小さいおうぎ形をまず出します 

1×1×3,14×30/360=3.14×1/12cm2

その何倍かを求めましょう。

96+80×2+64×3+48×4+32×5+16×6=896

54+45×2+36×3+27×4+18×5+9×6=504

24+20×2+16×3+12×4+8×5+4×6=224

6+5×2+4×3+3×4+2×5+1×6=56

 

896+504+224+56=1680

 

1680×3.14×1/12=439.6

答えは、439.6cm2です。

 

 

<平面図形9>

図のように、直角三角形と半円があります。部分の面積と部分の面積の合計は、136.97cm2です。部分の面積を求めなさい。

(円周率は3.14とします。)

               (フェリス女学院中学校04年第3問)

 

半円の面積は、

 13×13×3.14÷2=265.33cm2

 直角三角形の面積は、

 26×15÷2=195cm2

 

その2つの面積の合計から136.97cm2を引くと白い部分の面積の2倍がでるので、

 (265.33+195-136.97)÷2=161.68cm2

 斜線部分は、半円の面積からこの面積を引けばいいので、

 

265.33-161.68=103.65

 

答えは、103.65cm2となります。

 

 

<平面図形10>

 図のように、半径の長さが6cmの半円があります。部分の面積を求めなさい。

                (フェリス女学院中学校05年第4問)

 

 

下の図を参考にしてください。

 

中心角が150°のおうぎ形の面積から三角形の面積を引けばでますね。

 6×6×3.14×150/360=47.1cm2

 6×3÷2=9cm2

したがって、

47.1-9=38.1

答えは、38.1cm2となります。

 

 

<平面図形11>

図は三角錐(すい)の展開図です。直線ACと直線ADの長さが等しく、直線FDと直線FEの長さが等しいです。
(イ)と(エ)の面積の比は3:2です。(ア)と(イ)の面積の合計は、(ウ)と(エ)の面積の合計より26.8cm2大きいです。(ア)と(ウ)の面積の合計は、(イ)と(エ)の面積の合計より76cm2大きいです。この三角錐の体積を求めなさい。

               (フェリス女学院中学校02年第4問)

 

(ア)と(ウ)の面積は等しいので、(イ)は(エ)よりも26.8cm2大きいことになります。

(イ)は、3×26.8=80.4cm2

(エ)は、2×26.8=53.6cm2

 

(ア)と(ウ)は、

 

(80.4+53.6+76)÷2=105

 三角錐の高さ(ABもしくはAF)は、

 105×2÷14=15

 

よって、三角錐の体積は、 

53.6×15÷3=268

答えは、268cm3となります。

 

 

<平面図形12>

図の三角形ABCは、辺ABと辺ACの長さが等しく、辺BCの長さは6cmです。頂点Aから辺BCに垂直に引いた直線ADと、頂点Cから辺ABに垂直に引いた直線CEとが交わった点をFとします。次の問いに答えなさい。

(1)(あ)の角度を求めなさい。
(2)直線AFの長さを求めなさい。
(3)三角形AFCの面積を求めなさい。

               (フェリス女学院中学校09年第5問)

 

(1)

角BECが直角なので、角BCEは、

180-90-67.5=22.5

角(あ)は、

67.5-22.5=45

答えは、45°です。

 

(2)

(1)の答えから、三角形AECは角AECが直角の直角二等辺三角形なので、AEとCEの長さは等しくなります。

角BCEが22.5°で、角FAEも、

180-67.5-90=22.5

したがって、三角形AEFと三角形CEBは合同となります。

AF=CB=6cm

答えは、6cmです。

 

(3)

底辺のAFが6cmで高さのDCが3cmなので、AFCの面積は、

6×3÷2=9

答えは、9cm2です。

 

 

<平面図形13>

 

下の図は、机(つくえ)の上に立てた三角定規(じょうぎ)ABCを、頂点Bを中心に回転して左側に倒(たお)した様子を表しています。
AB=10cm、BC=5cm、角Bは60゚、角Cは90゚です。
斜(しゃ)線部分の面積は何cm2ですか。
 

ただし、円周率は3.14とします。

 

                (武蔵中学04年第1問)

 

 斜線部の面積は、

 おおぎ形ABD+三角形ABC-三角形DBE-おおぎ形CBE

 三角形ABC=三角形DBEなので、求める面積は、

 

おおぎ形ABD-おおぎ形CBE

 

10×10×3.14×120/360-5×5×3.14×120/360

 =75×3.14×1/3

 =25×3.14

 =78.5

 

答えは78.5cm2です。

 

 
<平面図形14>

面積が140cm2の長方形アイウエがあります。図のように、点オは長方形の内側にあり、三角形アイオの面積は42cm2、三角形イウオの面積は21cm2です。
次の問いに答えなさい。
 

(1)三角形ウエオの面積を求めなさい。
(2)三角形イエオの面積を求めなさい。
(3)線アウと線イエが交わった点をカ、線アウと線エオが交わった点をキとします。
  三角形エカキの面積は三角形ウオキの面積よりどれだけ大きいですか。

               (筑波大学附属駒場中学校03年第1問)

 

(1)

三角形アイオの面積と三角形ウエオの面積の和は、長方形アイウエの面積の半分なので、

 140÷2-42=28

答えは、28cm2です。

 

(2)

三角形イウエの面積は長方形アイウエの半分なので、

140÷2-28-21=21

答えは、21cm2です。

 

(3)

下の図を見てください。

三角形エカキと三角形ウオキの代わりに、三角形エカウと三角形ウオエで比較してもいいですね。

 三角形エカウの面積は、

 

140÷4=35cm2

 

三角形ウオエは28cm2なので、

 

35-28=7

 

答えは、7cm2です。

 

 

<平面図形15>

 長方形の紙に、まっすぐな線を、1本ずつ重ならないようにかきます。
 たとえば、まっすぐな線3本を図1のようにかいたとき、交点の個数は3個です。


(1)まっすぐな線を4本かいたとき、交点は最も多くて何個できますか。
(2)まっすぐな線を何本かかいたとき、100個以上の交点ができました。
 かいた線の本数として、考えられるもののうち、最も少ない本数を答えなさい。

 次に、図2のような、1回折り曲げた線を考えます。


 長方形の紙に折り曲げた線を、1つずつ、重ならないようにかきます。
 2つの折り曲げた線でできる最も多い交点の個数は4個で、たとえば図3のようにかいた場合です。


(3)折り曲げた線をいくつかかいたとき、100個以上の交点ができました。
 折り曲げた線をいくつかきましたか。考えられるもののうち、最も少ない数を答えなさい。

               (筑波大学附属駒場中学校08年第2問)

 

(1)

直線の数と交点の関係は、

 2本で1つ、

3本で3つ(1+2)、

4本で6つ(1+2+3)なので、

答えは、6つです。

 

(2)

(1)の考え方から、11本で55個だと分かります。

よって、

 12本で66個(+11)、

 13本で78個(+12)、

 14本で91個(+13)、

 15本で105個(+14)なので、

答えは、15本です。

 

(3)

新しく書き込むそれぞれの直線が、1つの折れ線と交点を2個持つから、折れ線ひとつで新たに4個の交点ができる。

折れ線の数と交点の関係は、

折り曲げた線2つで4つ、

折り曲げた線3つで12個(4+8)、

折り曲げた線4つで24個(4+8+12)、

折り曲げた線5つで40個(4+8+12+16)、

折り曲げた線6つで60個(4+8+12+16+20)、

折り曲げた線7つで84個(4+8+12+16+20+24)、

折り曲げた線8つで112個(4+8+12+16+20+24+28)、

答えは、8つです。

 

 

<平面図形16>

下の図の直角三角形ABCで、三角形ADFの面積は16cm2です。
(1)ADとDBの長さの比を求めなさい。
(2)三角形DEFの面積を求めなさい。


               (桐朋中学校03年第3問)

 

(1)

下の図を見てください。

 

三角形ADCの面積と三角形ADFの面積比は、

12:8=3:2

比の2が16cm2なので、

16×3/2=24cm2

三角形ADCは24cm2なので、三角形DBCは、

10×12÷2-24=36cm2

 よって、ADとDBの長さの比は、

 24:36=2:3

 答えは、2:3です。

 

 

(2)

三角形ADFが

 2/3×2/5=4/15(16cm2)だとするなら、

三角形DBEは、

 7/10×3/5=21/50(25.2cm2)となるので、

60-16-25.2-3×4÷2=12.8

答えは、12.8cm2です。

 

 

<平面図形17>

下の図のような台形ABCDがあります。Pは辺CD上の点です。
(1)CPの長さが4cmのとき、三角形ABPの面積は何cm2ですか。
(2)次のとき、CPの長さはそれぞれ何cmですか。
  ①三角形ADPの面積と三角形BCPの面積の比が3:2のとき
  ②三角形ABPの面積が30cm2のとき

               (桐朋中学校08年第5問)

 

(1)

台形の面積が、

(6+10)×9÷2=72cm2

三角形BCPの面積が、

10×4÷2=20cm2

三角形ADPの面積が、

6×5÷2=15cm2

したがって、

72-20-15=37

答えは、37cm2です。

 

(2)

三角形ADPの面積:三角形BCPの面積=3:2 なので、

3:2=(DP×6):(PC×10)

 DP×2=PC×5

 DP:PC=5:2

9×2/7=2・4/7

 答えは、2・4/7cmです。

 

三角形ABPの面積が30cm2のときは、三角形ADPと三角形BCPの面積が42cm2になるときなので、

 

DP×6+PC×10=42×2

DP+PC=9

 つるかめ算ですね。

 9×10-84=6

 6÷(10-6)=1.5

 DPが1.5cmなので、

 答えは、7.5cmです。

 

 

<平面図形18>

 

図は、中心がOの半円です。黒い部分の面積が半円の面積の3/8倍のとき、OAの長さは何cmですか。円周率を3.14として計算しなさい。

               (桐朋中学校06年第2問)

 

 

黒い部分が3/8なら、白い部分は5/8ですね。

そうすると、三角形ABOは1/8になります。

4×4×3.14÷2÷8=3.14

4×○÷2=3.14

○=1.57

 

答えは、1.57cmです。

 

 

<平面図形19>

ぬりつぶした部分の面積は何cm2ですか。円周率は3.14です。





               (雙葉中学校03年第3問)

 

中央の直角二等辺三角形(正方形の半分)の面積は、

4×4÷2÷2=4cm2

左の半円の面積は、

2×3.14÷2=3.14cm2(初めの2は上の答えの半分)

右上のおうぎ形の面積は、

2×2×3.14×135/360=4.71cm2

4+3.14+4.71=11.85

答えは、11.85cm2です。

 

 

<平面図形20>

右の図は正方形と円を組み合わせたものです。

かげをつけた部分の面積は何cm2ですか。円周率は3.14です。(式と計算と答え)



               (雙葉中学校07年第1問)

 

大きな円から、それに内接する正方形を引くと、

 

4×4×3.14-8×8÷2

=50.24-32

=18.24

 

小さな円に内接する正方形は、大きな円に内接する正方形の半分の面積なので、

18.24×1.5=27.36

答えは、27.36cm2です。

 

 

<平面図形21>

 たて8.4cm、横15.6cmの長方形のタイルがたくさんあります。これを図のように同じ向きにならべて正方形を作ります。タイルをたくさん使うといろいろな大きさの正方形ができます。
(1)いちばん小さい正方形の1辺は何cmですか。(式と計算と答え)
(2)小さいほうから6番目の正方形を作るにはタイルを何枚使いますか。(式と計算と答え)

               (雙葉中学校02年第2問)

 

(1)

84と156の最小公倍数を出すだけですね。

 

84=2×2×3×7

156=2×2×3×13

 

2×2×3×13×7=1092

 答えは、109.2cmです。

 

 (2)

109.2×6=655.2

 

655.2÷8.4=78

655.2÷15.6=42

 

78×42=3276

 

答えは、3276枚です。

 

 

<平面図形22>

4枚の半円の形をした紙A、B、C、Dがあります。
この4枚の半円の直径はA、B、C、Dの順に大きくなっています。
Aの直径の4/3倍がBの直径、Bの直径の4/3倍がCの直径、Cの直径の4/3倍がDの直径となっています。Dの直径は25.6cmです。
A、B、C、Dを図のように4枚重ねました。
斜(しゃ)線の引いてある2つの図形の周りの長さの合計を求めなさい。

(斜線部分とは、図の影をつけた部分のことです。)

 

               (桜蔭中学校06年第2問)

 

半円D、C、B、Aを比にしてみましょう。

1:3/4:9/16:27/64

=64:48:36:27

 

斜線部の長さが、

25.6×(64/64-48/64+36/64-27/64)

=25.6×25/64

=10

 

4つの半円の孤の長さが、

25.6×(64/64+48/64+36/64+27/64)×3.14÷2

=25.6×175/64×3.14÷2

=35×3.14

=109.9

 

したがって、

10+109.9=119.9

答えは、119.9cmです。

 

 

<平面図形23>

 紙の上に1辺の長さが3cmの正三角形がかいてあります。透(とう)明な材質でできた半径3cmの円を上にのせます。正三角形がはみでないようにこの円を動かすとき、円が動ける範(はん)囲を図にかきこみ、その周の長さを求めなさい。

               (桜蔭中学校04年第4問)

 

下の図を参考にしてください。

(黄色い部分の孤+青い部分の孤)×3 ですね。

(12×3.14×60/360+6×3.14×60/360)×3

=9×3.14

=28.26

答えは、28.26cmです。

 

 

<平面図形24>

図1のように直線上に直角三角形と半円があります。
直角三角形は矢印の向きに毎秒1cmの速さで動きます。
 

(1)点Cが半円の中心Oと重なるのは今から何秒後ですか。
(2)この直角三角形に図2のように斜線をひきました。
  ①(1)のとき斜線部分と半円が重なっている部分の面積を求めなさい。
  ②(1)のときから5秒後に、斜線部分と半円が重なっている部分の面積を求めなさい。
    (斜線部分とは、かげをつけた部分のことです。)

 

               (桜蔭中学校07年第2問(問題)

 

(1)

7+5=12

答えは、12秒後です。

 

(2)

下の図のようになりますね。

5×5×3.14÷4-5×5÷2

=7.125

答えは、7.125cm2です。

 

下の図のようになりますね。

5×5÷2+5×5×3.14×45/360

=25/2+157/16

=357/16

=22・5/16

 

答えは、22・5/16cm2です。

 

 

<平面図形25>

下の図のように1辺の長さが4cmの正方形5つでできた図形があります。半径1cmの円が辺から離(はな)れずに回転し、この図形の外側を1周します。このとき、円が通った部分の面積を求めなさい。

               (桜蔭中学校08年第2問)

 

下の図の4倍が答えになりますね。

2×2×3.14÷2

+2×2

+2×4×2

-(2×2-1×1×3.14)÷4

 

=6.28+4+16-0.215

=26.065

 

26.065×4=104.26

 

答えは、104.26cm2となります。

 

 

<平面図形26>

下の図は、ABを直径とする半径3cmの円です。図の・はすべて15゚です。
(1)アとイの斜(しゃ)線の部分の面積の和を求めなさい。
(2)イの斜線の部分の面積を求めなさい。

(斜線の部分というのは、かげをつけた部分になります。右側がアで、左側がイです)

               (桜蔭中学校09年第2問)

 

(1)

下の図のようにアをウに置きかえます。

円から内接する正方形を切り取って4で割ったものを、半円から引けばいいのです。

(3×3×3.14-6×6÷2)÷4=2.565

3×3×3.14÷2-2.565=11.565

答えは、11.565cm2です。

 

(2)

(1)の答えからアの面積を引けばいいので、

3×3×3.14×30/360=2.355

 

3×1.5÷2=2.25

 

11.565-(2.355+2.25)=6.96

 答えは、6.96cm2です。

 

 

<平面図形27>

右の図で、四角形ABCDは長方形です。
同じ印のついているところは、同じ長さを表します。
 

(1)BHとIDの長さの比を、最も簡単な整数の比で表すと□:□です。
(2)三角形AHIの面積は□cm2です。

 

               (女子学院中学校02年第2問)

 

(1)

三角形ABIと三角形GDIが相似形で、相似比は2:1ですね。

よって、BI:IDも2:1です。

三角形AHDと三角形EHBも相似形で、相似比は3:1なので、

BH:HDは1:3です。

したがって、

BH:HI:ID=3:5:4

答えは、3:4です。

 

(2)

長方形の面積が、

 6×12=72

72÷2×5/12=15

 答えは、15cm2です。

 

 

<平面図形28>

辺の長さが6cm、8cm、対角線の長さが10cmである2つの長方形アイウエとキウオカがあります。
右の図は、これらとウを中心とする円の一部、ウカを直径とする半円、長方形ケクウアを組み合わせた図形です。
図の影(かげ)をつけた部分の面積を求めなさい。
ただし、円周率は3.14とします。

               (女子学院中学校06年第5問)

 

 求めるべき面積は、おうぎ形アウカ+半円+長方形アケクウ-長方形アイウエとキウオカ

 長方形アケクウは長方形アイウエ(もしくはキウオカ)と同じ面積なので、

 10×10×3.14÷4+5×5×3.14÷2-6×8

 

=37.5×3.14+48

 

=69.75

 

答えは、69.75cm2です。
 

 

 

<平面図形29>

正五角形と、その頂点を中心とする円で図をかきました。影(かげ)をつけた部分の周囲の長さを、円周率3.14として計算しなさい。


               (女子学院中学校00年第6問)

 

下の図を見てください。

 

正五角形の内角は、 

(5-2)×180÷5=108

正三角形が12°かぶっていますね 

24×2×3.14×12/360×5=25.12

答えは、25.12cmです。
 

 

 

<平面図形30>

半径5cmの円が4つあり、図のように中心が隣(とな)りの円の周上にある。影(かげ)をつけた部分の面積を求めなさい。ただし、正三角形の高さを1辺の長さの0.87倍、円周率を3.14として計算し、答は小数第3位を四捨五入しなさい。


               (女子学院中学校08年第7問)

 

下の図を見てください。

1辺が5cmの正三角形6つと、半円2つと、おうぎ形2枚の面積を足せばいいですね。

 

5×5×0.87÷2×6

+5×5×3.14÷2×2

+5×5×3.14×120/360×2

 

=65.25+78.5+52.333333・・・・・・

 

=196.08333333・・・・・・

 

答えは、196.08cm2です。

 

  

<平面図形31>

下の図の平行四辺形で、同じ印のついているところは等しい長さである。(ア)の部分と(ウ)の部分の面積の比は□:□であり、(イ)の部分の面積はこの平行四辺形の全体の面積の□/□である。

 

               (女子学院96年第1問)

 

平行四辺形全体の面積を1とすると、

 (ア)は全体の面積の半分の1/3の1/3なので、

 1/2×1/3×1/3=1/18

(ウ)は全体の面積の半分から、その2/3×2/3を引けばいいので、

1/2-1/2×2/3×2/3=5/18

1/18:5/18=1:5

 

(ア)の部分と(ウ)の部分の面積の比は、1:5です。

(イ)の部分の面積は、全体の面積の半分の2/3×2/3から、全体の面積の半分の1/3×1/3を引けばいいので、

 1/2×2/3×2/3-1/2×1/3×1/3=3/18

 答えは、1/6です。

 

 


 
 
 
 
 

 

 

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